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恋とか愛とかやさしさなら
小説

恋とか愛とかやさしさなら

評価:4 / 5

2026年5月10日

交際5年、幸せの絶頂であるプロポーズの翌日。愛する恋人が、通勤電車で女子高生を盗撮して捕まった。
「出来心だった」「もう二度としない」とすがる彼と、理不尽に搾取された被害者の少女。
一瞬の過ちが、当事者たちの人生と関係性を根底から破壊していく。
加害者と被害者、それぞれの視点から「許し」と「人間の弱さ」を容赦なくえぐり出す、一穂ミチの衝撃作『恋とか愛とかやさしさなら』。


性犯罪者の気持ちも、性被害者の気持ちも。どちらも、ろくなもんじゃない。

加害者は、ほんのしょうもない出来心で一生消えない傷を背負う。そして被害者は、その「しょうもないこと」によって、理不尽に深い傷を負わされる。

もし、自分がその当事者だったらどうするだろうか。
たとえば「浮気されたら絶対に許さない」と頭では思っていても、実際にその立場になれば、怒り以上にどうしようもない辛さが押し寄せるはずだ。

正論だけでは割り切れない人間の弱さと、それでも他者の痛みを想像することの意味。
恋や愛、そして「やさしさ」の裏側にある、複雑な感情について考えさせられる一冊。

恋とか愛とかやさしさなら

恋とか愛とかやさしさなら

一穂,ミチ

2024年

評価4/ 5